ABB、インドの長距離送電系統の巨大プロジェクトを6億4000万米ドルで獲得

2017-01-16 - 2017年1月10日、スイス、チューリッヒ発:1,800キロメートルにおよぶ新しい送電系統は、8,000万人以上に電力を届けます

ABBは、インドの系統運用を担う電力グリッド公社(POWERGRID)より6億4,000万米ドルを超える大型プロジェクトを獲得しました。当プロジェクトにおいて、ABBは8,000万人以上に安定的な電力を届ける大容量のある送電系統を納入します。このライガル―パガリア間を結ぶ、800kVの超高圧直流送電(UHVDC: ultra-high-voltage direct current)システムは、インド中央部のライガルから、南部のタミル・ナードゥ州にあるパガリアを結びます。

系統の長さは1,830キロメートルで、世界最長クラスの系統のひとつとなります。6基の大規模発電設備の容量に相当する6GWは、インドの8,000万人以上の電力需要を供給するのに十分です。双方向送電が出来る系統は、火力および風力の電源を連系し、遠く離れた電力消費地に送電することを可能にします。風が弱い場合は南部の電力需要をサポートし、風力による余剰電力がある場合は、北部にクリーンエネルギーを送電します。

「ABBは今回の長距離送電プロジェクトにおいて、電力グリッド公社とパートナーとして取り組めることを誇りに思います。安定的な電力をインドの電力需要の高い地域に供給することは、インドの素晴らしい成長の機運をサポートするため、インド政府の最優先課題となっています。ABBは一世紀以上にわたり、インドにコミットしてきました。我々がインド国内に持つ強固な製造基盤に基づいてこの新しい長距離送電系統を納入することによって、エネルギー革命の恩恵をこの国にもたらします。私たちの誇る最先端のUHVDC技術を用いて、再生可能エネルギーと、従来の電源を、長距離を隔てても、スマートかつ安定的な方法でバランスすることを可能にします。」とABBのCEO、ウルリッヒ・シュピースホーファーは述べています。

ABBは、電力会社、系統運用者のお客さまがエネルギー革命、第四次産業革命を最大限に活かし、世界中の強靭かつスマート、環境にやさしい電力系統を構築するうえで、世界的リーダーであり、最適なパートナーです。このメガプロジェクトを担当するABBのパワーグリッド事業本部は当分野では世界的に見てもナンバーワンです。

「我々のネクストレベル戦略の一部として、再生可能エネルギー導入、そして安定的、効率的送電を実現し、必要な電力へのアクセスを供給することで人々の生活に真の違いをもたらすために、直流送電(HVDC)のような最先端の技術を納入することを使命としています。インドに擁する製造、エンジニアリングの拠点を最大限に活かし、コンソーシアムパートナー、BHELとの既に実績のあるパートナーシップで、この名誉あるプロジェクトをやり遂げます。」と、パワーグリッド事業のプレジデント、クラウディオ・ファキーンは述べています。

ABBは、インドのHVDCにおいて、素晴らしい実績を有しています。今から25年前の1989年にヴィンデヤカルプロジェクトを納入しました。ライガル―パガリア送電線は、6つめのHVDCプロジェクトで、多端子直流導電の北東アグラ・リンクに次いで、UHVDCとしては2つめとなります。北東アグラ・リンクは、既に部分的に送電が行われ、完成間近です。本ターンキープロジェクトの範囲は、設計、エンジニアリング、機器供給、設置、コミッショニングおよび変圧器、変換バルブ、冷却システム、保護技術などを含むUHVDCステーション一式を含む主要設備の供給におよびます。

UHVDC 送電は、ABBが60年以上前に開発したHVDC技術をもとに開発されました。ABBはこれまでに約110案件、12万MW以上のHVDCプロジェクトを手掛けました。これは、世界中のHVDC設置基盤の約半数です。

HVDC による送電線は、交流による送電線に比べ省スペースで、占有面積が3分の1で済みます。今回の事例では、244平方キロのスペースを削減しました。これは、バンガロール地域の3分の1、もしくはクアラルンプール市の面積に相当します。また、このメガプロジェクトでは、送電設備の設置面積を最小化するための技術を選択しています。

本プロジェクトは、全体では8億4,000万米ドルの規模で、差分は、ABBのコンソーシアムパートナーで、インド有数の公営企業であるBHEL(Bharat Heavy Electricals Limited)が担います。本プロジェクトは2016年第4四半期の受注です。

このメガプロジェクトは2019年の完成が予定されています。

本プロジェクトに代表されるように、大量の電力を長距離かつ最小のロスで送電できることは、HVDCの大きな特長ですが、このほかに、ABBが開発したHVDC LightⓇと呼ばれる自励式HVDC技術を用い、変動する再生可能エネルギーの系統接続、非同期電力系統の相互接続など、自在な無効電力の補償機能により、さまざまな用途への適用が可能です。ABBは、日立製作所と合弁で、2015年に日立ABB HVDCテクノロジーズ株式会社を設立。国内のHVDCへのニーズに対応すべく、活動しています。

ABB(ABBN:SIX Swiss EX)は、電力、一般産業、交通/社会基盤においてエレクトリフィケーション・プロダクト、ロボティクス&モーション、インダストリアル・オートメーションおよびパワーグリッドの各分野において、世界中のお客さまに製品・サービスを提供している先駆的技術のリーダーです。 125年以上にわたり、技術革新の歴史を重ね、そして今日、ABBは産業のデジタル化の未来を描き、エネルギーおよび第四次産業革命を推し進めています。ABBは世界100か国以上に約135,000人の従業員を擁しています。

ABBジャパン (www.abb.co.jp)は、ABBのグローバルネットワークの国内拠点です。ABBジャパンは、ABB株式会社と3つの合弁会社でグループを構成し、約750名の従業員、15都市にわたる販売/サービスネットワークを展開しています。日本国内において電力およびオートメーションに関する事業を、製造、販売、サービスの各分野で展開しています。



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