静電塗装機と塗装ロボットを世界に先駆けて開発・実用化したABB。2006年1月よりロボティクス事業部(RO)の技術部長に就任した田村隆一は「静電塗装システムというユニークで環境改善に役立つ製品を扱っているのが私たちの誇り」と語ります。「お客さま第一」と「安全」をモットーに技術部を率いる田村に、日々の取り組みについて聞きました。
だから私はABB
田村隆一
RO技術部マネジャー
──普段の活動では、常に「お客さま第一」を念頭に置いているそうですが。
田村 ABBは静電塗装機や塗装ロボットを世界に先駆けて開発・実用化しました。それらを組み合わせた最先端の静電塗装システムをお客さまに提供するのが私たちの仕事ですが、単に製品・システムを納入するというだけでは、お客さまにはご満足いただけません。お客さま個々のニーズに対して、いかに100%満たす形で提供できるか。そこが重要になります。現場の第一線で最新ニーズをいち早く的確にとらえ、担当者との細かい仕様等の打ち合わせを通じて、お客さまに最適なシステムとして納品させていただくことを常に心がけています。
──そのニーズはどんどん多様化し、拡大していますね。
田村 たしかに。美観や耐久性を向上させながら、塗料が付着する効率をどう高めてゆくかは永遠のテーマですし、最近とくに重要になっているのが環境問題への取り組みです。日本で1年間に生産される自動車は約1000万台。環境に有害な物質を少しでも減らすことができれば、それは大きな環境改善につながるでしょう。私たちもこれまで以上に研究や勉強を重ね、塗料コストの削減や環境改善といった問題解決に寄与していきたいと思っています。
──ABBに対するお客さまの期待も、ますます高まっています。
田村 私たちがお客さまの要望にしっかりと耳を傾け、個々の問題を解決していく活動に専心できるのも、バックに「世界初」の製品群を生み出してきた技術力があるからです。もちろん、既存の製品の上にあぐらをかくつもりはありません。市場の最前線で得た最新の情報を上流の開発部門にフィードバックしていくことも私たちの役割の一つです。つまり、ABBの製品・システムをお客さまのニーズに見合う最適な形で機能させていくと同時に、最新情報(ニーズ)をフィードバックすることで「世界初」の製品群をさらに“進化”させていく。それが私たちの仕事の醍醐味であり、やりがいでもあります。
──もう一つのモットーである「安全」への取り組みについて教えてください。
田村 安全なくして、私たちのビジネスは成立しません。事故や災害があれば、私たちが誇りにしてきた「世界初」の名にも傷がついてしまう。私たちは一貫して“ゼロ災害”をめざし、実現してきました。安全に対する意識を現場の一人ひとりに徹底してきたのはもちろん、現場の協力会社の人たちのサポートも安全確保には欠かせません。現場の協力会社の人たちに「ずっとABBといっしょに仕事をしていきたい」と思ってもらえるような監督者の育成というのも、マネジャーとしての私の大切な役目だと思っています。