世界で約30%のシェアを誇るガス分析計をはじめ、産業用分析計に関しては、ABBは取り扱う種類の多さでも販売量でもトップクラス。世界100カ国のマーケットで100年以上の実績を積み重ねてきたABBの優れた各種分析計を、石油、石油化学、鉄鉱、セメント、発酵、自動車など、さまざまな分野で日本市場に浸透させていくのが水野克己の役割です。
だから私はABB
水野克己
PA 分析機器スペシャリスト
──分析計でABBというと、知らない人もいるようですが。
水野 ABBと言ってピンとこなくても、「ハルトマン&ブラウン」と聞けばどうでしょうか。1901年の設立以来、100年の歴史を持つこの計装機器メーカーはABBの一員であり、世界で最初に燃焼用のCO2分析計をつくったのも「ハルトマン&ブラウン」です。約30%の世界シェアを誇るガス分析計をはじめ、産業用の分析計の販売量は、ABBが世界でもトップクラス。この優れた分析機器を日本のマーケットに浸透させていくのが、私たちの仕事です。
──とくにガス分析計は、これからますます用途が拡大していく製品ですね。
水野 石油化学業界をはじめ、産業界では新たな設備投資は控えるという時代がしばらく続きました。しかしここ数年は、「コストダウン」や「環境保全」を実現するための設備・技術の導入には各社とも積極的に動き始めています。そういう意味では、「ガス分析計」などはズバリそのものでしょう。なかでも「環境」は重要なキーワードで、国内向けの案件も増え、また海外の案件でも各国に電力プラントやゴミ焼却設備などの燃焼系プラントをつくっている日本のメーカーは多い。当然、NOXとかSO2など環境関連の分析ニーズも高まっています。今後はN2OとかCO2など、いわゆる温室効果ガス削減用にガス分析計を使うといった需要も増えるでしょう。
──ABB製品の強みは?
水野 世界100カ国で使われているという空間的な広がりと、100年の実績を持つという時間的な広がり(歴史)があるということ。まず「100カ国」に関して言えば、それだけ世界に需要があることで、研究開発にも積極的な投資が可能になります。また、そうした空間(マーケット)の広がりとともに、ABBは100年以上という歴史あるガス分析計メーカーとしていろいろなカルチャーに対応した分析計をつくってきました。この「実績」という面でも、ABBはどこにも負けないと自負しています。
──分析計の世界では、とくに「実績」が重要ですね。
水野 分析計がきちんと機能しなければ、製品のクオリティや歩留まりに影響が出てしまう。それだけに、技術の蓄積というのがユーザーに対して大きな信頼感を与える分野だと言えます。分析計のテクノロジーは非常に息が長く、50年前の測定原理が現在も使われています。世界100カ国で、しかも100年にわたって実績があるというと、ユーザーも安心して導入できるわけですね。もう一つ、扱う製品の種類の多さという点でも、ABBは間違いなくトップクラス。石油、石油化学、鉄鉱、セメント、発酵、自動車など、どんな分野のどんなニーズにもお応えできるのが、他社にはない私たちの最大の強みだと思っています。(文書内のシェアは自社調べです)