所属:RO(ロボティクス事業部)
職務:カスタマーサービス部
出身学科:工学部 機械工学専攻
田上誠一郎
■研修のため、スウェーデンへ
田上誠一郎が任されているのは「IRB 340」というパラレルリンク型の産業用ロボット。高速・高精度で組立てやピッキング、パッキングをこなすことができる信頼度の高いマシンです。IRB 340はコントロール用のソフトウェア「PickMaster」と組み合わせることで製造ラインにおいて、より高い精度と柔軟性を発揮します。すでに日本でも導入されているPickMaster3の熟練度を上げ、リリースされたばかりの最新のPickMaster5を完全にマスターすることを目的に、田上は2007年の9月15日から11月15日までの2カ月間、スウェーデンにあるロボット技術の開発拠点に出張しました。
■最良のトレーニングを体験
短期間でスキルアップする最良の方法は、専門家のもとで、ともに働くこと。田上もPickMasterアプリケーションのサポートを行なうチームに加わって、実際に現場で仕事をしながら、その技術を習得することになりました。最初は、「エキスパートの集まるサポートチームの中で、経験の浅い自分は足手まといになったりしないだろうか?」という不安にも襲われたといいます。しかし、それは杞憂で、同じくPickMasterを学びにきた他国のABBのスタッフとともに有意義な研修ができたと田上。「研修として与えられた仕事は、いわゆるデバック作業でした。不具合を見つけ出すために複数台のロボットやカメラ、コンベア、センサーを組み合わせてテスト条件を作り出すことは、何よりのトレーニングになりました」とふり返ります。最初の2週間は試行錯誤の連続で、途方にくれることもあったといいます。「それでも終わってみると、とてもエキサイティングで勉強になりました」と満足感を口にしました。
■国際ロボット展用にセットアップ
SEROPに滞在中、『2007 国際ロボット展』(11月28日~12月1日 東京ビッグサイトで開催)に展示するマシンのためのPickMasterのプログラム制作をスウェーデンのスタッフに頼んでほしいという連絡が田上のもとに入りました。田上は作成されたソフトを携えて帰国。プログラムがちゃんと動くかどうかは、設置されたマシンで実際に試してみないことにはわかりません。準備に使える余裕は2週間弱。そんなギリギリの時間でしたが、セットアップは無事に完了しました。その時のことを、「スウェーデンであらゆる条件を想定して準備をしていたことが展示会で生きました」と田上。
■成長できたことを実感
2カ月間のスウェーデン滞在、そして帰国後すぐの実践で、田上のスキルは大きく伸び、周りが付けた評価も高いものでした。「トレーニング中はずっとプレッシャーを感じっぱなしで仕事していました」と田上は言います。帰国後、研修先から送られてきた「これからは日本のPickMasterのエキスパートとして頑張ってくれ」というメールにうなずき、「これからもこのプレッシャーを維持しつつ、日本で頑張っていきたいと思います」と抱負を語りました。