150年の歴史と実績をベースに、次の時代に向けてブランド力をさらに進化させる。

150年の歴史と強固なブランド力をベースにイノベーションを起こし、既存の技術を進化・発展させて新時代の“市場のクリエーター”に!──森秀喜が率いる計装機器部では現在、そんな目標を掲げています。ABBの計装機器ビジネスはどう発展を遂げ、どんな方向に進もうとしているのか? これまでの歴史と今後のビジョンについて、森に聞きました。




だから私はABB
森秀喜
オートメーションプロダクト事業部
計装機器部マネージャー



──「計装機器」の分野では、ABBには長い歴史がありますね。

森 この業界では老舗であり、またリーダー的な存在とも言えると思います。といっても、昔からABBとしてのブランドがあったわけではなく、いくつかの企業が合体して今日のABBグループができあがりました。その中の一つが、アメリカのTaylor社です。19世紀半ばに温度計を初めて開発し世に送り出したのがTaylorであり、その後、流量計の原形となるものを最初に形づくったのもTaylorです。そのTaylorをはじめ、Kent、Hartmann&Braun、Fischer & Porter、Sensycon、Baileyといったブランドを統合して、現在のABB計装機器部門が形成されました。

──150年の経験と実績は、他社にない大きな強みですね。

森 現在は個別の独立したブランドではありませんが、個々の製品はABBブランドとして受け継がれています。お客さまの認知度としては、「ABB」よりもむしろ旧ブランド名のほうが高い。ブランドが知れ渡っているということは、その技術や製品が信頼されている証であり、長年の実績は私たちのビジネスにとって大きな武器になります。しかし一方で、ABBとしてのブランドを前面に打ち出した新しいイメージも、別の形で伝えていかなければなりません。

──なるほど。それがこれからの課題でしょうか?

森 150年の歴史と強固なブランド力を利用しながら、それをベースにイノベーションを起こし、既存の技術を進化・発展させて“市場のクリエーター”になっていく。それが私たちの掲げる目標です。テクノロジーを重視した10万人規模のエンジニアリング企業体として、ABBは世界100カ国にネットワークを張り巡らせています。そのリソースを有効活用することで、ABBならば直面する重要課題を解決し、次の時代にもインストルメンテーション・サプライヤーのリーダーとして活躍できると信じています。

──解決しなければならない重要課題とは、どんなものですか?

森 大きく3つあります。1つが、エネルギーの問題。価格の高騰が続くエネルギーを有効利用するために、いかに新しいテクノロジーを開発し、トレンドをリードしていくか。それがこれからの成否を分ける重要な鍵になるでしょう。2つめは、企業のグローバル化が進んだ結果、欧米を中心に「ニュースタンダード」の動きが出てきたこと。人間をプロテクトするための新しいレギュレーションにもしっかりと対応できる技術の開発を進めなければなりません。そして最後が、世界的に意識が高まっている環境問題への取り組みです。150年の歴史と実績を受け継ぎ、そうした新しい3つの問題にも真っ向から取り組み、ABBのインストルメンテーション・ビジネスを成長させていきたい。勝負はまさにこれからで、今後数年間はかつてないエキサイティングな時期
になるでしょうね。

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