静電塗装機や塗装ロボットなどを世界で初めて世に送り出してきたABB。「そうしたオリジナルの技術・製品を、お客さま個々のニーズに最適な形でフィットさせていくのが私たちの役割です」と鎌田俊は言います。自動車の生産量が年々拡大する東南アジアを中心に、複雑化・高度化する要求に応えるため、鎌田は日々の勉強や現場での経験を通じて自らを磨き上げることに余念がありません。
だから私はABB
鎌田俊
ロボティクス事業部
技術部 ロボットグループ
──技術部ロボットグループでの現在のお仕事についてお聞かせください。
鎌田 つい最近もマレーシアに行ってきましたが、海外の現場での仕事が中心になりますね。今回は現地の自動車メーカーの工場で、塗装ラインに設置しているロボットのプログラム修正を進めてきました。ラインのコンベアスピードを1段上げるために塗装ロボットの動きを速くしたい、お客さまからのそんな依頼で現地に飛びました。
──そうやって、いろんな国に出向くわけですか?
鎌田 最近はとくに中国やインドでのプロジェクトが多いですね。去年1年間は何度も中国のメーカー各社の工場に足を運び、今年に入ってからはインドでのプロジェクトも急速に増えました。他に、短期間の仕事で韓国へ行ったり、東欧のスロバキアへ飛んだり……。また近々、1カ月ほどマレーシアへ出張します。今回は新車種のボディラインの動作プログラムの作成と、新しいバンパーラインへのロボットの設置・調整がメインの仕事になります。
──ロボットについては相当深い知識が必要ですね。
鎌田 ロボットという分野は非常に奥が深く、エンジニアとしてとてもチャレンジしがいがあります。ただ、現在の仕事は、ロボットだけ単体で知識を習得しているだけでは通用しません。現場のラインでは塗装機や他の周辺機器も含めたトータルなシステムとして機能していますので、塗装技術やPLC(電力線搬送通信)などについての知識も欠かせません。新卒で入社して5年目になりますが、まだまだ学ばなければならないことが山のようにあり、勉強勉強の毎日です。
──各国の工場のラインでABBの塗装システムをしっかり機能させていくためにも、鎌田さんの仕事はとても重要ですね。
鎌田 ABBのオリジナル技術や製品を、お客さま個々のニーズに最適な形でフィットさせていく。それが私たちの役割だと思っています。中国やインド、マレーシア、韓国などでは自動車の生産量がどんどん拡大し、そのぶんお客さまの要求も複雑化・高度化しています。エンジニアとしての活躍の場は広がる一方ですね。最近は塗装動作プログラムの作成方法の指導など、お客さまへの教育を担当する機会も出てきました。海外から日本に来てもらって勉強会を開いたときに一度、「実際にインストールして動かすときは現地に来て立ち会ってもらえないか」と依頼されたこともあります。そういうことを言っていただけたときは、やっぱり嬉しいですね。お客さまの要望に誠意をもって、全力で応えていけば、その成果はABBへのより大きな期待となって返ってくる。自分の仕事の成果をしっかり感じられるというれ点も、この仕事のやりがいであり、魅力ですね。